Tokyo Document Recovery Assistance Force
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2012年3月7日水曜日

多賀城市教育委員会に文書復旧システムが導入されました

多賀城市教育委員会が救出した襖の裏張り文書の復旧のために、3月2日に東文救文書復旧システムを多賀城市文化センター埋蔵文化調査センター(多賀城市中央二丁目27-10)に設置しスキル・トレーニングを行いました。

対象資料は約400枚。襖の裏張りであったためか泥汚れはわずかで、すでに文化財課の方々により一枚物になり乾燥も終了しています。このため復旧システムは海水の脱塩のための洗浄と、その後の乾燥・フラットニングが主になりました。

今回は、対象資料の数が少なく、短期間で作業が終了することもあり、洗浄以降に必要な資材のうちろ紙や不織布等は無償提供ですが、洗浄槽や扇風機などは貸与、すなわち使用後には返して頂くという支援のかたちになりました。