Tokyo Document Recovery Assistance Force
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2011年9月22日木曜日

石巻市石巻文化センターの被災文書復旧のためのシステム導入報告

宮城県石巻市教育委員会鷲の巣埋蔵文化財整理室(石巻市大瓜字鷲の巣)に9月5日に東文救文書復旧システムが導入されました。ここでは、被災した石巻文化センター所蔵資料の復旧が、雇用された三名の作業者の方により行なわれます。システム設営には約2時間、スキルトレーニングには約半日を要し、すぐに作業が開始されました。下記は設営から作業開始までの動画です。









なお、この導入にあたっては公益社団法人企業メセナ協議会の東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンドから助成をいただきました。

2011年9月15日木曜日

全史料協関東部会例会で「東京文書救援隊の考え方と技術」の講演会と実演を行いました

9月13日に、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)関東部会第263回定例研究会が開催され、「被災資料を復旧する--東京文書救援隊の考え方と技術」として講演と実演を行いました。実演では、出席された方々にも、復旧システムを実際に体験していただきました。またその後行われた質疑応答でも活発な意見が交換されました。

「あのような形で資料復旧ができるのか、と目からウロコの思いでした。システムは、特別な技術を要さない点、身の周りの道具で実践可能な点で、大変画期的で感動しました」(参加者の言葉)





当日の配布資料に少しだけ手を加えたものは → こちら

宮古市での公文書復旧作業がスタート、地元採用者により住居台帳等を

国立公文書館が支援しての古市市役所の被災公文書の復旧作業が12日から、市内の県立水産科学館で開始されました。現地雇用された作業員は8名で、被災した住居表示台帳約1,000枚等の泥汚れ、塩抜き、乾燥・フラットニングに今月一杯、従事します。復旧技術には東文救システムが採用されています。市総務課は「住居表示台帳はデータベース化されていなかったのでとても助かる」(毎日新聞の記事から引用)。



作業者の皆さんに技術を伝授する国立公文書館修復係のスタッフ。
海水を浴びた文書が平らにすっきりと仕上がり、悪臭も消えた。




毎日新聞(9月14日付け)の記事「東日本大震災:津波で汚れた公文書を修復---宮古/岩手」

国立公文書館における震災への取組







2011年9月9日金曜日

11月8日の繊維学会紙パルプシンポジウムで「津波被災した紙文書の復旧」として講演します

11月8日(火)に東京大学農学部弥生講堂で開催される第46回繊維学会紙パルプシンポジウム「製紙産業の将来展望--震災からの復興を契機とした新たなる紙の価値創造」で「津波被災した紙文書の復旧--コンセプトと技術」として講演します。紙パルプの専門家向けですので、復旧システムにおける濡らし、洗浄、乾燥、フラットニングの技術的な解説が主になります。持ち時間は50分ですが、30分程度の講演、質疑応答に20分を費やし、専門家の方々からの忌憚のないご意見をいただけたらと思っています。

案内PDFは → こちら

2011年9月8日木曜日

国立公文書館が12日から宮古市で被災公文書の修復支援事業を開始、東文救システムを導入

国立公文書館は、東日本大震災で被災した岩手県宮古市の公文書等の修復支援事業を12日から開始します。技術指導とスキル・トレーニングに当たる講師や職員を現地に派遣し、宮古市内在住者から作業者を雇用します。技術は東文救復旧システムで、設営とスキル・トレーニングにあたっては東文救が協力し国立公文書館が実施します。

宮古市における被災公文書等の修復支援事業の実施について

国会図書館メールマガジンで遠野の東文救文書復旧システムが紹介されています

2011年9月8日付け『カレントアウェアネス-E』200号、「E1210 - 被災地支援活動紹介(2)遠野文化研究センター」の記事において東京文書救援隊の文書復旧システムの導入とその効果が紹介されています。同センターが進めている三陸文化復興プロジェクト(文化財レスキュー活動、献本活動など)について、同センターの菊池信代学芸員へのインタビュー記事の中です。





国立国会図書館カレントアウェアネス:E1210 - 被災地支援活動紹介(2)遠野文化研究センター

遠野文化研究センターへの東文救文書復旧システム導入報告

2011年9月7日水曜日

5,6日に石巻文化センターに文書復旧システムを導入しました

5,6日の両日、石巻文化センターの被災文書復旧のための東文救システムが、石巻市埋蔵文化財整理室(大瓜字鷹の巣)に導入され、復旧作業が始まりました。詳細は近日中に報告します。