10月17~19日にかけて石巻市石巻文化センターと、遠野市遠野文化研究センターを訪問し、被災資料の復旧処置のフォローアップ支援を行いました。
石巻文化センターの被災文書は現在、教育委員会鷲の巣埋蔵文化財整理室(石巻市大瓜字鷲の巣)で復旧作業が進められています。埋蔵文化関連の文書を中心にした現在の復旧作業は、簿冊形態やファイル形態の文書が主であり、比較的扱いやすく、東文救システムがすぐに適用できるのですが、これらとは別に、発掘作業等に伴ない作成された図面類がマップケースの中に被災時そのままで残されていました。まだかなりの湿り気が残っている図面の束は、汚泥とカビがひどく、一般の方が扱うのは難しいために、専門家の派遣を要請されました。
石巻文化センターの被災文書は現在、教育委員会鷲の巣埋蔵文化財整理室(石巻市大瓜字鷲の巣)で復旧作業が進められています。埋蔵文化関連の文書を中心にした現在の復旧作業は、簿冊形態やファイル形態の文書が主であり、比較的扱いやすく、東文救システムがすぐに適用できるのですが、これらとは別に、発掘作業等に伴ない作成された図面類がマップケースの中に被災時そのままで残されていました。まだかなりの湿り気が残っている図面の束は、汚泥とカビがひどく、一般の方が扱うのは難しいために、専門家の派遣を要請されました。
東文救では大型の一枚ものの洗浄のために水槽などの必要な資材を無償提供するとともに、3名の技術者を派遣し、汚泥とカビで固着した図面をマップケースから剥がし、一枚ものにして予備乾燥するとともに、大型水槽での洗浄と乾燥・フラットニングの作業を指導しました。
遠野市遠野文化研究センターでは、文書の破れや破損を和紙と糊で補修する方法と、簿冊の製本法を指導しました。糊は正麩糊から電子レンジで作りました。和紙は品質の良い機械漉きの薄葉を提供しました。製本法は、元のが2穴の平綴じでしたので、しっかりと綴じられて、しかも外しやすい方法を、モデル(雑誌に穴を開けたもの)を使って伝授しました。