Tokyo Document Recovery Assistance Force
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2012年3月12日月曜日

仙台市博物館が被災した歴史資料のレスキュー展を25日まで開催

仙台市博物館は、同館が行なってきた東日本大震災で被災した資料のレスキュー活動を知らせる展示会「東日本大震災1年 資料レスキュー展」を同館1階のギャラチーで開催しています。3月25日(日)まで。

同レスキュー活動は文化庁、宮城歴史資料保全ネットワーク等の協力を得て進められているもの。このうち国立公文書館の「被災公文書等修復支援事業」のひとつとして1月23日から3月2日まで同館で行われた活動では、仙台市内の学校資料(明治から平成までの約400点)や若林区荒浜の消防署資料等の復旧に東文救文書復旧システムが導入されました。展示では、実際に救出され、洗浄や乾燥・フラットニングそして綴じ直しが行われた古文書とともに、復旧システムの各工程が解る資材や道具と、作業方法が解るビデオも公開されています。






2012年3月7日水曜日

多賀城市教育委員会に文書復旧システムが導入されました

多賀城市教育委員会が救出した襖の裏張り文書の復旧のために、3月2日に東文救文書復旧システムを多賀城市文化センター埋蔵文化調査センター(多賀城市中央二丁目27-10)に設置しスキル・トレーニングを行いました。

対象資料は約400枚。襖の裏張りであったためか泥汚れはわずかで、すでに文化財課の方々により一枚物になり乾燥も終了しています。このため復旧システムは海水の脱塩のための洗浄と、その後の乾燥・フラットニングが主になりました。

今回は、対象資料の数が少なく、短期間で作業が終了することもあり、洗浄以降に必要な資材のうちろ紙や不織布等は無償提供ですが、洗浄槽や扇風機などは貸与、すなわち使用後には返して頂くという支援のかたちになりました。